僕は年代的には80とティガの間のながーいウルトラマンがいない間に少年時代を過ごしていた世代である。そのころの特撮といえば5人の戦隊ものと宇宙刑事ものだったと思う。だけど僕はウルトラマンが大好きな子になった。他のヒーローとはちょっと違う，スケールが大きくて強くてカッコイイ。しかもウルトラ兄弟なんてバリエーションも豊かだ。音楽も上手にウルトラマンの世界を盛り上げている。当然僕ははまった。 小学校に入る時，学習机を買ってもらう時にデスクマットを好きなものを選ぶ時に僕はカタログからウルトラ兄弟を選んだ。当然の選択だ。しかし残念ながらウルトラ兄弟は廃番で，仕方なしにキン肉マンになってしまったのを覚えている。 平成の時代に入ってウルトラマンティガがスタートした。もちろん僕は自分の生きている時代に新しいウルトラマンが生まれることをとても喜んで放送第1回から熱心に見続けた。でも。80の時代からあまりに間が開いていたのか，従来のウルトラマンのストーリー構成とも違う。古代の戦士，なんだそりゃ?僕が大きくなってウルトラマンのストーリーがつまらなくなったのか，ブランクのせいでウルトラマンがおかしくなってしまったのか，それはよくわからなかったけど，これは僕が求めていたものとは違う，と僕は思ってしまった。その後もダイナやコスモスが出てきたけど以前の昭和ウルトラマンのように僕を興奮させてはくれなかった。デザインもかつてのウルトラマンからどんどん形が変わっていってしまった。ネクサスになるとデザインは勿論配色や体つきまでがウルトラマンでなくてすでに違うものだ。これも時代の流れだし，円谷プロがこの方向で行くぞっていうのならしかたない，とあきらめていた。 そんなとき現われたのがメビウスだ。メビウスはタロウの弟子で，光の国からやってきた正真正銘のウルトラマンなのだ。僕は初めて80の頃と繋がるウルトラマンが現われてくれたと拍手したい気分だった。ばんざーい!!映画も作られ，残念ながらレオの出演はないがウルトラマン，セブン，ジャック，エース，タロウが出ているという。これは絶対に見なければ。映画の記念して横浜のホテルでウルトラマンショー付きバイキングに行った時もメインはメビウスだったがちゃんと他のウルトラ兄弟達も出演してくれていて嬉しかった。僕はいい歳で周りのちびっこに負けないくらい大騒ぎして盛り上がった。 そんなとき，僕の隣のテーブルにいた5歳くらいのちびっこが『てか俺はエースが最強だと思うのよ』とブツブツ言っていた。僕はその言葉を聞いて僕はハッとしてしまった。エースがウルトラ兄弟最強かどうかは意見が分かれるところだが(必殺技の数から行くと最強かも知れんが)今の子供たちにもしっかりと昭和ウルトラマンを評価してくれている子供がいる。こんな喜ばしいことはない。平成の子供たちにとっては昭和のウルトラマンも大好きなウルトラマンなのだ。そういえば僕がいつもプールに行く時に持っていくスイミングバッグも去年買ったものだが，デザインのウルトラマンはすべて昭和ウルトラマンである。つまり時代を超えて昭和ウルトラマンも子供達のグッズに登場しているのだ。こんなに平成の子供たちが昭和のウルトラマンを愛してくれているのだから我々が平成ウルトラマンを悪く言うのはおとなげないだろう。そりゃデザインや設定に???と思うこともあるが，これも新しい形だと思えばよい。受け入れられないところは無理をしなくていいとしても今度からはもっと腰を据えて平成ウルトラマンを見ていくことにしよう。 ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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